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第四十一場 ゲスト:小手伸也

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ジモア宣伝隊長HEY!たくちゃんのババくる!?

ものまね芸人HEY!たくちゃんが、高田馬場で対談! 今回のゲストは、早稲田大学OBで在学中に劇団を主宰し、舞台・映画・ドラマに大活躍している俳優の小手伸也さん。『コンフィデンスマンJP』、『SUITS/スーツ』など話題作に出演し大ブレイク。“シンデレラおじさん”の人物像と演劇愛にたくちゃんが迫ります!

 

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早稲田大学の「早稲田大学歴史館」エントランスの ロケ地:早稲田大学歴史館「Café Clio」ミュージアムカフェ「Café C lio」にて。大学のキャラクターワセダベアに見守られながら、早稲田大学演劇倶楽部OBの小手伸也さんとたくちゃんの対談がスタート!

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たくちゃん:小手さんは早稲田大学OBですが、早稲田の街での忘れられない思い出はありますか?

小手伸也:交通費を節約するためによく大学から馬場まで歩いていたんですよ。そこで見つけた西早稲田の「ティーヌン」のトムヤムラーメンはソウルフードですね。

たくちゃん:トムヤムクンスープに中華麺が入った変わったラーメンですよね。

小手伸也:日本のタイ料理ブームの草分け的存在ですね。トムヤムラーメンの酸っぱくて辛ウマな味に、衝撃を受けました。週1ペースで通い、メニューのほとんどを制覇しました。あとは新入生の時、先輩に「チキンカレーなら奢ってやる」と言われて、ヒーヒー言いながら食べた文キャン近くの「メーヤウ」も大好きでした。翌年は僕も後輩を連れて行って、辛そうに涙目で食べる様子を楽しんでいました(笑)。数年前に閉店したけど、最近復活したらしいですね。

たくちゃん:無茶苦茶、今の高田馬場事情にも詳しいですね(笑)。

 

面白そうなら、まずやってみる!の精神で演劇の道へ

 

たくちゃん:演劇を始めたきっかけはなんですか?

小手伸也:高校時代はコンピュータ研究同好会に所属していたんです。ある日、人数が足りない弱小演劇部から、助っ人で出演を頼まれたのがきっかけです。他にも男性の低音パートが足りないと言われてコーラス部に入って、山岳部、バスケ部、生徒会と誘われれば、面白そうっていう理由であちこち参加していました。

たくちゃん:それ忙しすぎですよ(笑)。

_K1A2381_467×700小手伸也:当時は小劇場ブームで、早稲田大学演劇倶楽部の劇団「カムカムミニキーナ」の公演も観ていて、“演劇のメッカ・早稲田で演劇をやりたい”と思って、2浪で早稲田大学に入学しました。

たくちゃん:2浪して行くって本気度が伝わります。

小手伸也:大学でも演劇をしながら、色々な事に手を出してテニスサークルとアイスホッケーサークルにも入りました。朝から授業に出て、午後からテニス、夕方から演劇の稽古、夜はシチズンプラザでアイスホッケーの練習というタイムスケジュールを回していた時期もあります。

たくちゃん:すごい、多彩ですね! 趣味も多そうですね。

小手伸也:いや、趣味人に思われがちなんですが、無趣味で。山岳部だったので、アウトドアには興味があるんですが、部活で槍ヶ岳に登った時にテントを全焼してしまって、装備を失って手ぶらで下山したことがあるんです。それで山とは縁遠くなってしまって……。

たくちゃん:あはは! つき抜けたエピソードですけど、トラウマになりますね。ところで、いま大ブレイクですけど、下積み時代の苦労ってありますか?

小手伸也:40代になって売れたから“シンデレラおじさん”とか呼ばれて、苦労や貧乏エピソードを取材でよく聞かれるんす。確かに、常にバイト代の9割以上を演劇に費やしてたので、財布はいつも空でしたが、30歳過ぎても延々実家に居座ってたので、正直食べることには困ってなかったんですよね。母のご飯がありましたから(笑)。

たくちゃん:そのお母さんのご飯がエピソードですよ(笑)。もっと早く売れたかったと思いますか?

小手伸也:全然そうは思わなくて、むしろ色々やって経験を積んだ今じゃなければ、こうはなれなかったんだろうな~と思うんです。僕の場合、売れたい!とか考えて来たわけではなくて、ただ芝居をやりたいだけ。ある意味、短絡的で刹那的ですが、逆に地位や名声を求めていたら、今ここにいなかったと思います。

たくちゃん:自然体だったのがよかったんですね。モノマネ界でも小手さんのものまねがブームです。ショーパブのオーディションでも16人も小手さんをやっていて、僕もアゴまねのフリップを用意したけど、17人目はまずいと思ってこっそりと引っ込めました(笑)。

小手伸也僕のモノマネしてくれる人がいるなんて嬉しいな。

アドリブも台本のうち!? 本場でみせる俳優の真骨頂

たくちゃん:バラエティ番組での小手さんのコントが、最高に面白いですよね。

小手伸也:ありがとうございます。いろんな芸人さんに「観ました」って言ってもらえて、バラエティの影響力の強さを感じます。特にトーク番組は難しいですよね、急に話を振られると焦っちゃって、結果的にいじられポジションになってます(笑)。

たくちゃん:そういう所も面白いし、ウケるんだと思います。テレビはその場には正解がないから難しいし、終わった感じがしないですよね。

小手伸也:ええ、僕もオンエアを観て「そこが使われるのか、正解はそれなのか~」って反省しますね。

たくちゃん:芝居をするうえで、大切にしている事って何ですか?

小手伸也:「準備したうえで忘れる」という作業が大事だと思っています。僕は考えるのが好きな性分なので、芝居に入る前にしっかり情報収集して頭の中で組み立てるのですが、本番ではそれを頭から消すようにしてます。想定したものをトレースするだけでは、想像の域を超えた面白いものができないと思って。共演者とのシンクロやライブで生まれる感覚を大事にしています。

たくちゃん:へぇ~。共演者のアドリブで困ることありませんか?

小手伸也:僕はないですね。台本は皆さんの想像以上に役者任せの部分が多いんです。ト書きの部分はほぼ演技を指定されないですし、セリフのかけあいの延長線上に存在します。アドリブ要素というのは、通常の芝居の中で俳優は常時たしなんでいるんです。

たくちゃん:俳優さんにとって、当たり前のことなんですね。

小手伸也:セリフになくても役のキャラクターと関係性で、共演者とディスカッションできるようでなくてはいけないと思います。織田裕二さんはそれをずっとやる方でして、『SUITS_K1A2373_467×700 /スーツ』の収録現場で、カットがかかった後の休憩中も台本にない続きを即興で振って来るんです。僕はいつもそれに乗っかるので、カメラが回っていない場での甲斐先生と蟹江先生の会話が続くんです(笑)。

たくちゃん:へぇ~、織田さん面白いですね(笑)。休憩させてもらえないのはキツそうだけど、そこから新しいものが生まれそうですね。

小手伸也:そうです。より面白くするためにディスカッションもします。織田さんは芝居が大好きな方なので、乗っかってくれる人に対しては全力で遊びたいんでしょうね(笑)。

たくちゃん:へぇ~、すごいなぁ。完全に役になりきる感じなんですね。

小手伸也:脚本って全体を俯瞰する神の目線で書かれていますが、芝居の中では、書き手より役者の方が感情の流れや整合性・一貫性に詳しくなるところがあって……。僕も脚本を書くので、役者に「この人はこんなこと言わない」と指摘されることがあります。作品を良くするためには、脚本は絶対的でないと思うところはあります。ただ、三谷幸喜さんや古沢良太さんのような天才的な脚本は、一言一句変えずにセリフを言った方が絶対的に面白いです。

たくちゃん:なるほど、状況を見ながら読み取る感性や読解力が大事なんですね。

演劇界の巨匠を描く、三谷ワールドの舞台で爪痕と残したい

たくちゃん:年末に三谷幸喜さんの舞台があるんですよね?

小手伸也:12月に世田谷パブリックシアターで『23階の笑い』を上演します。アメリカのコメディ界の巨匠ニール・サイモンが、実際に大物コメディアンのシド・シーザーの下で、放送作家として下積み時代を過ごした体験をリアルかつ面白く脚色したコメディ作品です。それを三谷幸喜さんがどう料理するかが見どころです。

たくちゃん:コメディを作る人たちの舞台裏の話ですか、キャストのかけあいが面白そうですね。

_K1A2339_467×700小手伸也:先日、三谷さんから電話で「この作品は小手さん次第だから」と直接プレッシャーをかけられまして(笑)。とにかく爪痕を残せるよう頑張るしかないです。

たくちゃん:そういえば、小手さんはクリスマスが誕生日でしたよね?公演中なにかありそうですね。

小手伸也:作中にはクリスマスの夜の出来事も描かれているので、何かサプライズを仕掛けてくるような気がしています(笑)。

たくちゃん:最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

小手伸也:『23階の笑い』は、ものを創る人たちの人となりが垣間見え、その人間模様が楽しみな作品です。今、演劇業界がコロナ禍で厳しい中、無事に公演できる事をありがたく思っています。皆さんには無理のない範囲で、応援してくださると幸いです。

 

アクが強い役の印象と打って変わり、穏やかながら論理的な語りで聞き手を魅了する小手伸也さんは、旺盛な好奇心を内に秘めたユーモア溢れる方でした。目からウロコの演技論に、たくちゃんも「へぇ~」の連発。常に情報収集を欠かさず、心から芝居を愛し続ける小手さんの活躍から目が離せません。


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Text: 櫻井実由莉
Photo: 石森 亨
ロケ地:早稲田大学歴史館「Café Clio」

シス・カンパニー公演
『23階の笑い』

作:ニール・サイモン
翻訳:徐賀世子
演出:三谷幸喜
出演:瀬戸康史 松岡茉優 吉原光夫 小手伸也 鈴木浩介 梶原善 青木さやか 山崎一 浅野和之

会場:世田谷パブリックシアター
一般前売開始:11月頃を予定( 詳しくはHPへ)
お問合せ:シス・カンパニー
03-5423-5906(平日11時~19時)
http://www.siscompany.com

 

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ゲストプロフィール

小手伸也(こてしんや)

1949年2月13日生/福島県出身。
早稲田大学在学中に演劇活動を始める。1973年「劇団東京ヴォードヴィルショー」を結成。現在も主宰としてテレビドラマ、映画、舞台など幅広く活躍。1986年「吉ちゃんの黄色いカバン」で第21回紀伊國屋演劇賞・個人賞、2004年に第1回喜劇人大賞特別賞、2013年「パパのデモクラシー」「その場しのぎの男たち」で第48回紀伊國屋演劇賞・団体賞を受賞。主な出演作はテレビ「八重の桜」「渡る世間は鬼ばかり」、映画「男はつらいよ」、舞台「ヘンリー四世」など。

■ 劇団東京ヴォードヴィルショー公式サイト
http://vaudeville-show.com

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