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ババくる!? 第五十一場 ゲスト:石田 純一

ジモア宣伝隊長HEY!たくちゃんのババくる!?

ものまね芸人HEY!たくちゃんが、高田馬場で対談! 今回のゲストは、早稲田大学出身の俳優・石田純一さん。トレンディドラマでブレイク後、バラエティや情報番組でも長年に渡って活躍。芸能界を生き抜く知恵や息子の理汰郎くんと目指す野球の夢、いしだ壱成さんと初の映画親子共演など、常に話題の絶えない石田さんの魅力にたくちゃんが迫ります。

 

高田馬場駅で創業32年を迎える芸能プロダクション・タレント養成所の「放映新社」にて。スタジオやオフィスの一角にある応接室で、たくちゃんと石田純一さんの対談がスタート! 

 

たくちゃん:早稲田大学時代の高田馬場・早稲田あたりでの思い出はありますか?

石田:この辺より目白や成城あたりにいましたね。女の子と雰囲気のいい喫茶店でデートすることが多くて。チャラくてすみません(笑)。

たくちゃん:大学生の頃から石田さんのキャラが確立していたんですね(笑)。サークルや部活は入ってましたか?

石田:最初はサークルでアイスホッケーをやっていたら、体育会にスカウトされて、かなり真剣にやってました。でも演出家になる夢があって、3年生の時に勉強のために渡米して結局大学も中退しちゃいました。

たくちゃん:石田さんは青山高校で野球部でしたよね?野球部は選択になかったんですか?

石田:俺の子供の頃は、プロ野球よりも東京六大学野球の人気がすごくて、神宮球場なんか超満員。NHKアナウンサーの父親に連れられて東京六大学野球の試合を観て「早稲田大学に行きたい」って思って入学したんだけど…。当時の早大にはスポーツ推薦枠で甲子園ベスト4高校レベルの選手らがたくさんいて「この中じゃ自分は無理だな」って諦めちゃった。もし自分がもう一度人生をやり直せるなら、早慶戦のグラウンドに立ちたいですね。

野球の夢は息子へ。東尾修さんと野球指導で激論!?

たくちゃん:息子さんも野球で活躍していて、チームが東京都のベスト8に入ったんですって?

石田:決して強いチームではないけど頑張ってるね。理汰郎は野球が大好きで上手いから、東京六大学野球の夢も叶うかも!と楽しみにしています。でもさ「パパ、ぼく早慶戦に出られないかもしれない」って言うんですよ。「なんで?」って聞いたら、「高校でドラフト指名されたらプロに行くから、大学野球には出られないでしょ」って(笑)。

たくちゃん:あはは!10歳ですでに球界のこと調べて目標を考えてますね。

石田:まあ、そのくらいのハートを持ってプレイする方が楽しくていいですよね。理汰郎の野球指導については、あの子のおじいちゃんの東尾修さんと言い合いになることもあって。東尾さんが「ピッチングは全部俺が教えるからお前は絶対教えるな」って。元西武のエースで、WBS日本代表チームのピッチングコーチもした人なので「よろしくお願いします」って任せていますが、バッティングにも口出してくるんですよ。俺たちの時代は「グリップを絞れ」って言われたけど、いまの指導法は違いますから。

たくちゃん:はいはい。僕も野球部だったのでよく分かります。

石田:現役のプロから聞いたバッティング法で教えようとすると、東尾さんに「バカヤロウ、お前が間違ってる」って。それでジャイアンツの岡本和真選手に来ていただいて息子に握り方からスイングまでアドバイスもらったら、それを見た東尾さんが「もうわかったよ」って拗ねちゃって(笑)。

たくちゃん:あはは、それすごい話ですね(笑)。

石田:ゴルフも同じで30代半ばの頃、ジャンボ尾崎さんと一緒の組で回らせてもらった時に「世の中も、ギアも変わるからね、それに合わせて打ち方も変えていかなくちゃ勝てないよ」って話していて。すごく胸に刺さりました。

たくちゃん:さすが尾崎さん、めちゃくちゃいい言葉。何事もアップデートしていかないとですよね。

石田:そう、スポーツで例えたけど、自分を常にアップデートしていくことって大切だと思います。自分のスタイルを持つのもいいけど、それに固執してしまったら、時代が変化しているのに、いつの間にか時代に取り残されてしまうのかなって。

スキャンダルや炎上対応の相談は石田さんに!?

たくちゃん:芸能界で長く活躍できる秘訣ってありますか?

石田:いや、ご存じの通り紆余曲折、山あり谷ありですよ。売れ出 したのも34歳頃ですし。劇団時代はお金がないのに、高校のあ った青山エリアが好きで家賃12万円の部屋に住んでいて。朝は皿洗い、午後は日雇いの道路工事のバイト三昧。トレンディど ころじゃないですよね(笑)。その後、当時大スターの中森明菜 さんの相手役としてドラマ『スパゲティー恋物語』に抜擢された のをきっかけに、W浅野主演の『抱きしめたい』に出演してブレ イクしたんですから。しかもまだ無 名だったから、陣内孝則さんの代 打の代打で出演したので運もあり ますよね。

たくちゃん:例の「不倫は文化」発言 は意図もあったのに、今でいうネッ トの切り取りみたいなところありま したよね。

石田:著名な作曲家や画家もパトロ ンの奥さんと関係したりする中で愛 を音楽や絵に描いたり、文学でも源氏物語なんて凄い世界ですよ ね。当時、僕を叩いた方々の裏のネタだっていろいろあるのに(笑)。

たくちゃん:石田さんそれ以上はダメです!(笑)

石田:本音と建前の話でいうと、最近はコンプライアンスやら建 前だらけの世の中になってきているような気がするんです。

たくちゃん:よくわかります!お笑いの世界もできないことが多く なってます。

石田:変化を起こすための「よそ者、若者、ばか者」論ってありま すよね。かつては日本も異分子や異端児が発明やイノベーショ ンを起こしてきて発展してきたのに、建前だらけになると文化だ けでなく、学問や産業も面白くなくなるし、廃れるかもしれない って感じます。

たくちゃん:個人としてご意見を聞きたいのですが、スキャンダル や炎上が起こったら、やはり即日会見したほうがいいですか?

石田:正直、炎上時に会見はやりたくないけど、起きちゃったら すぐやるしかないです。早急に情報を出してニュースになれば、 明後日はもう古いニュースになってメディアも追わないですよ。 逃げていると、旬な話題としていつまでも追いかけられる。その 点、好き嫌いは別にしてトランプ元大統領は自分の発言が切り 取られるのも予測した上で、炎上させて話題になったりして、メ ディアの使い方や交渉が最高に上手いですよね。

たくちゃん:ニュースを古くしちゃうっていうのは、すごく納得で す! 周りの芸人もですけど、芸能界に相談する人がいなくて…。 石田さん、芸能人の炎上相談にのってあげたらどうですか?

石田:危機対応は経験豊富なのでこの記事を読まれた芸能人 の方、相談ください(笑)。

親子共演映画で通じあった心~表現者としての挑戦は続く

たくちゃん:先日は『水曜日のダウンダウン』のドッキリ企画で「かつての人気芸能人の自宅がめちゃくちゃ小ぶり」ってネタで、狭小住宅に住んでいる設定の石田さんの演技最高でした!

石田:あれは裏で笑いをこらえたりするのが大変でした。

たくちゃん:最近もYouTube「街録ch」や『水曜日のダウンダウン』のドッキリ企画に出たり、新しいことに挑戦しています よね。YouTubeの「じゅんちゃんねる」で再生医療にチ ャレンジしていましたよね?

石田:自分のイメージはなんだ?って考えたら、「若々 しい」とか「健康的」だなって。最近、加齢からくる体の 衰えを感じていたので、アンチエイジング医療の最先 端医療を体験しました。自分の場合は20代・30代の 活力を思い出すような体感がありますね。

たくちゃん:僕も興味出てきました。YouTubeチャンネ ルは、今後どういう風にしていきたいですか?

石田:一番はゴルフ。次にワインやイタリアンとか得意な分野に特化 して、時にはゲストを呼んでインタビューとかしたいですね。俺だけ がしゃべるチャンネルだと、 アンチが出てくるという自覚はあるから。

たくちゃん:叩く人たちもいずれ飽きると思います。僕もコラボさせて いただきたいです。冷麺好きな石田さんのために、冷麺を作りますよ。

石田:是非、コラボ配信やりましょう。 たくちゃん:いしだ壱成さんと映画で初の親子共演をしたんですよね? 石田:はい。今年7月公開予定の『散歩屋ケンちゃん』という映画です。 今年、銚子電鉄さんが開業100周年を迎えるということで、銚子を舞 台にした「父と息子の〈再生〉の物語」がメインテーマの作品です。

たくちゃん:クラウドファンディングをしていて、800万円以上の支援 が集まってましたよね。

石田:本当にありがたいですね。銚子 電鉄さんは過去にも映画『電車を止め るな!』を企画したり挑戦的ですよね。

たくちゃん:今回、壱成さんと共演して 感じたことってありましたか?

石田:実人生に近いような、郷愁を持 った瞬間がありました。壱成くんが車 いすの俺を押してくれるシーンで、既視感じゃないけど、これからこんなことがあるのかな…みたいな予感とか、 お互いの心が通じ合った感覚がありました。壱成くんはロバート・ デュバルのような俳優になって欲しいな。ルックス的な流行り廃り を超えた、長く必要とされる俳優になって欲しいです。

たくちゃん:石田さん自身も映画を企画しているそうですね。

石田:めちゃくちゃ面白い映画を作ろうと構想して、ほぼ脚本が完 成したところです。他に焼肉屋の開店準備なども頑張っています。 まず本業で名誉回復したいって気持ちがあるから、めちゃ面白い 映画で勝負したいな~って。俺、デートのシーンなんて絶対に今 でも負けないからね(笑)。

たくちゃん:さすがです (笑)。まだまだ若返るような石田さんのパワフルさにあやかりたいです。

常に優しい笑顔で周囲への気遣いを忘れない、洗練された大人の魅力あふれる石田純一さん。若々しさは健在で話題も豊富。笑いの絶えない楽しい現場でした。人生経験の深さからくる言葉に、たくちゃんも思わず相談してしまうほど。変化に合わせて自分をアップデートし、それを実行し続ける石田さんの今後の活躍に注目です。

Text: 櫻井 実由莉
Photo: 石森 亨
ロケ地:放映新社

映画『散歩屋ケンちゃん』
いしだ壱成×石田純一、親子初共演!

これは父と息子の<再生>の物語

何でも屋のケンちゃんが、ひょんなことからお年寄りや支援が必要な人、ワンちゃんと一緒に歩く職業「散歩屋」をはじめる。様々な事情を抱えるクセのある客と出会う中で、ケンちゃんは生き別れた父への思いを募らせる。

2023年7月公開予定
出演/いしだ壱成 石田純一ビッグ錠 佐伯日菜子 友川カズキ 古川杏 SEKIDAI 辛酸なめ子 ほか
原案・監督/寺井広樹
脚本/ビッグ錠、前田郁、寺井広樹
撮影・編集/曽根剛
上映時間70分(予定)

<公式サイト> https://sanken-movie.com/

ゲストプロフィール

石田純一(いしだ じゅんいち)

1954年1月14日生まれ/東京都出身。俳優・タレント。早稲田大学商学部在学中、演劇を勉強するため渡米。帰国後、大学を中退し「演劇集団 円」や「アクト青山ドラマティック・スクール」での下積み生活を経て、1979年NHKドラマ『あめりか物語』で正式にデビュー。1988年テレビドラマ『抱きしめたい!』に出演して人気が急上昇。トレンディドラマ俳優として数多くのドラマに出演し、バラエティ番組や情報番組でも長年にわたって活躍。2021年YouTubeチャンネル「じゅんちゃんねる」を立ち上げ、YouTuberデビュー。2023年7月公開予定の映画『散歩屋ケンちゃん』では、いしだ壱成との初の親子共演が注目されている。

公式サイト
https://www.ishidajunichi.com/
公式SNS
Twitter:
@ishidajunichiof

YouTube
じゅんちゃんねる【石田純一】
@user-rw8sr9su4x

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