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マイ本 Vol.53『『そして五人がいなくなる-名探偵夢水清志郎事件ノート-』

著者:はやみねかおる 絵:村田四郎 講談社 刊

MY本 Vol.53

 約550人もの学生を束ね、早稲田大学の理工キャンパスで秋に開催される理工展の主催団体「理工展連絡会」代表の額田さん。本著とは小学3年生頃に姉の薦めで読んだがことがきっかけとなり、その後、名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズの全巻を読んだという。小学生でも解りやすいトリックが随所に使われていて、理科や科学への興味にも繋がったそうだ。

 当時中学受験を控えていた額田さんは、忙しくても夏休みの遊園地で楽しく過ごしたいと願った子供たちの姿に自分を重ねて没頭し、その後も勉強で疲れた時をはじめ、中高・大学でも忙しい時やちょっと辛いな、と思う時に読み返した。気持ちをリセットしたい、初心や童心に返りたい、といった気分転換のための人生のバイブルとして何度も読み漁り、シリーズ全体で累計100回以上は読んだという。「文芸部に所属する主人公が文化祭などでも活躍する姿に影響され、中高時代は文芸部に所属し、文化祭に積極的に参加していました。大学では学園祭の運営側に興味を持ち、理工展連絡会に入りました」と話す。

 「読み返す度にその時の年齢に応じて登場人物それぞれの立場への理解が変わっていくのも面白く、やさしい気持ちになれます」と額田さん。「SPARK」がテーマの「第70回理工展」。運営側、出展サークル、参加者、地元の方など、それぞれの立場の輝きや活気、きっかけを創出するイベントになることだろう。

シリーズ累計360万部、全14巻の第一作。ものわすれの名人でマイペースな名(迷)探偵が大活躍!?する児童向け謎解きミステリー。

第70回 理工展連絡会代表
額田 真統さん

早稲田大学先進理工学部 電気・情報生命 工学科3年。西早稲田キャンパスで開催さ れる理工展は例年約2万人もの来場者を 誇る。「第70回 理工展」は2023年11月4 日(土)、5日(日)の10:00~17:00(2日目は 16時まで)開催。
※オンライン配信も実施

☆ 理工展連絡会
https://rikoten.com/

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