『私の体を鞭打つ言葉』著者:原田まりる サンマーク出版
MY本 Vol.19
哲学ナビゲーター 原田 まりるさん
「哲学と出会ったのは高校生時代の家の近くの変わった本屋さん。心に刺さる言葉に感銘を受けました」。元レースクイーン日本一、元アイドルと華やかな経歴を持つ原田さんの原点の一つは、人生の良き“相談相手”の哲学だ。「私にとってバーのおじさんみたいな達観している存在です。悩んでいるときには哲学書を開きます」。“哲学書”と聞くとアカデミックで難しそうなイメージを持つ方も多いだろうが、本著では原田さんの赤裸々な体験談を交え取り上げており、ひとたび開けばその小説のような世界観にぐいぐいと引き込まれていく。
「日頃の迷いや悩みのなかで、心に刺さり、日常に活かせる言葉が欲しい、と皆さん感じていると思います。そんな哲学の言葉を自分の体験談と融合させて描きました」。 “社会性”や“周りに合わせる力”が強く求められる日本の社会。他にも大切なことはあるのではないかと原田さんは考える。「周りに合わせられないことは、もしかしたら才能の証かもしれません。少し個が強くて悩む方にこの本を読んでいただき、自分の感覚を大切に、尖ってほしいですね」と原田さん。一見辛いような経験もそこから何を学ぶのかを考えれば、新しい価値を作るきっかけになる。この本には生きる力となる、心に刺さり、体を鞭打つ言葉が詰まっている。これからもジャンルを問わず、本を執筆したいという原田さんの今後の活躍にも注目だ。
自分の足で生きよ。哲学アイドルと呼ばれる著者が放つ、抱腹絶倒の超自伝的「哲学の教え」
哲学ナビゲーター 原田 まりるさん
2005年レースクイーン・オブ・ザ・イヤーグランプリを受賞。男装ユニットアイドル「風男塾」のメンバーとして活躍し、2013年に卒業。現在、哲学の教えを実生活に活かす「原田まりるの哲学カフェ」を主催。個人指導型の人材育成研修を企業・個人向けに実施中。
☆原田まりるの哲学カフェ公式サイト http://tetsugakucafe.strikingly.com/