『STUDIO VOICE』INFASパブリケーションズ刊
MY本 Vol.20
高田馬場新聞編集長 向井 直也さん
広告デザイン会社を営むかたわら、ウェブマガジン「高田馬場新聞」を主宰する向井直也さん。無類の「パンダ好き」が高じて、“パンダ大使コンテスト“の世界大会に日本代表として出場したことも。好きなことにはとことん貪欲に取り組む向井さんにとって、仕事と遊びの境界はどこまでもあいまいだ。
向井さんの原点は、大学時代に書店で何気なく手にした一冊の雑誌との出会いにあった。今でも大切に手元に残している特別な一冊は『STUDIO VOICE Vol.224』の「Hello! Andy特集」(1994年8月号)。斬新な誌面デザインが印象的だ。「当時、『STUDIO VOICE』にはいろんな影響を受けましたね。雑誌のデザインを真似しながら『月刊・向井直也』と題したフリーペーパーを手作りして、映画サークルの仲間に配っていました」。創作することの楽しさを知った向井さんは大学卒業後、広告クリエイティブの世界へ。そして起業を経て、5年前から高田馬場でオフィスを構えている。
学生街のイメージが強いが、実際は「人種のるつぼ」や「社会の縮図」のように様々な国籍、年代の人々が集うところが高田馬場の魅力だと向井さんは言う。「高田馬場で学ぶ人、働く人、そして暮らす人。同じ街で生活しながら、ふだん交わらない人同士を繋げられる存在になりたいですね」。ときにユーモアを交えながら、独自の目線で高田馬場の情報を発信する「高田馬場新聞」。その原点となる切り口がここにある。
独自の切り口で幅広いテーマを扱い一時代を築いたカルチャー雑誌。休刊期間を経て今春復刊。
高田馬場新聞編集長 向井 直也さん
広告会社HOTandODD代表。2014年開設のウェブマガジン「高田馬場新聞」編集長。ユーモアを交えた独自視点の記事が人気。中国成都パンダ基地主催「パンダ大使コンテスト2012」セミファイナリスト。
☆高田馬場新聞 http://babashinbun.com/