『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
THE MEIGAZA Vol.22
今回の作品は先日公開され、そのド派手なアクションで話題になったジョージ・ミラー監督のマッドマックスシリーズ待望の最新作。1981年公開のメル・ギブソン主演『マッドマックス2』との2本立ては見逃せません。
(c)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
世界が崩壊してから45年後。核戦争によって大地は汚れ、文明は滅び、水やガソリン、食糧を求めて武装した略奪者たちが争い合って世界は暴力に覆われていた。イモータン・ジョーは砦の地中深くにある水源を独占することで人々を支配し、武装集団ウォー・ボーイズに崇拝されていた。ある日、彼の健康な子孫を残すために「子産み女」として軟禁されていた5人の若い女たちが大隊長フェリロサ(シャーリーズ・セロン)の手引きで逃げ出した。怒り狂ったイモータン・ジョーは全軍団の出撃を命じた。ここから、女たちの大逃走劇が幕を上げる。
この逃走劇に巻き込まれた『マッドマックス』シリーズ前3作品でおなじみのマックス・ロカタンスキー。27年の沈黙を破り、ジョージ・ミラー自らの手でスクリーンに帰ってきた。「私がアクションを愛してやまないのは、映画言語のもっともピュアな形だからだ」サイレント映画にその純粋さを見出した監督は、会話や物語を極限まで切り詰め、砂塵を上げて荒野を走るマシンとマシンのぶつかり合いによって、頭がしびれるほど興奮するノンストップアクション映画を作り出した。ウォー・ボーイズのハイテンションで狂信的な姿、スピードを増して爆走するマシンたちの唸るエンジンの音、一度観たらやみつきになります。
10月17日(土)~10月23日(金)
「マッドマックス2」と2本立て上映
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 MAD MAX: FURY ROAD
(2015年 オーストラリア 120分 R15+)
監督 ジョージ・ミラー
出演 トム・ハーディ/シャーリーズ・セロン/ニコラス・ホルト ほか