『マネジメント[上]課題、責任、実践』著者:P.F.ドラッカー 訳:上田惇生/ダイヤモンド社刊
MY本 Vol.26
スタッフ数約600人もの早稲田祭2016運営スタッフを束ねる久保田さんは、「リーダーをやっていく上で真摯さと誠実さを大切にしている」と語る。そんな彼に影響を与えた原点が、大学1年生の時に出会った一冊の本。リーダーの資質やトップマネジメント、組織のつくり方について書き記されているP.F.ドラッカーの「マネジメント」。父が愛読していた本(旧版)を「自分の為になるから、いつか読め」と入学後に渡されたのがきっかけだ。当時、オープンキャンパス運営のリーダーとして、チームをどのようにつくればよいか悩んでいた時に読み始めたという。特に感銘を受けたのが、リーダーの資質とは“真摯さ”と“誠実さ”であるというドラッカーの回答だ。この言葉の中には、自分の軸がないとリーダーとして方針を見せることが出来ないという意味が込められている。この本との出会いを機に、その後、代表に立候補し、いま大組織のリーダーとしてその実践を続けている。
「真摯であり続けるのは難しい。自分が正しいと思うことをやる為には、その正しさを明確にする必要がある。自分が真摯さを貫くことで、早稲田祭2016運営スタッフはもっと成長できると信じて活動している」と久保田さん。本著はチームや組織の中で生きてきた彼にとってのバイブルのような存在。学生から社会人まで、リーダーたちが日頃から悩み、経験的には理解していることを、見事に言語化してくれているようだ。
個人と組織、社会的責任からマネジメントの本質を著した経営学者ドラッカーの代表作。
早稲田祭
運営スタッフ 代表
久保田 健嗣さん
早稲田大学政治経済学部3年。
早稲田祭は早稲田3大行事の1つで、例年約16万人もの来場者を誇る。
『早稲田祭2016』は
11月5日(土)、6日(日)の10:00~17:00まで開催。
【公式サイト】http://www.wasedasai.net/