『がんばれ仏教! -お寺ルネサンスの時代-』
MY本 Vol.39
「宝泉寺に訪れることが目的になる“早稲田”にしたい」̶そう語るのは、810年に草創され約1200年の歴史を持つ、宝泉寺住職の大塚さん。今でこそ「早稲田受験や金運の宝泉寺」として多くの受験生や参拝者で賑わうが、以前は「お守りやのぼり旗すらない閉じられた寺院だった」と語る。
本著の出会いは、住職になる前の約10年前に遡る。布教師の研修会の講師であった著者上田氏の「これからの時代、寺院こそ挑戦すべきだ」という話に心惹かれて本著を手に取ったそうだ。「現状維持では将来はない、大きい寺院のようなハードルの高いことではなくても、宝泉寺ならではの身の丈に合った特色で改革していけばいい」と、学生の街早稲田の強みを生かし、地域と連携して様々な活動を行うきっかけとなったそうだ。
幼少の頃は『僧侶』という職業に憧れを抱くことができなかったという大塚さん。本著の「住職が子供達のなりたい職業トップ3になる社会を夢想する」という言葉に勇気をもらい、「お釈迦様の教えを広めるという使命を果たすために、宝泉寺を多くの方が祈願や参拝に訪れる寺院として大きくしていきたい」と話す。
現在、寺院の数は全国でのべ8万寺と、コンビニの店舗数をも上回る。本著では学校教育では深く学べない仏教について知るだけではなく、普段は中々知りえない「僧侶の日常や想い」を垣間見ることができるだろう。
お寺が変わると社会がどう変わるのか。著者が様々な住職を取材し、今後の寺院の取組と役割を展望する。
※2004年版は在庫切れ/電子版販売中
早稲田宝泉寺 住職
大塚亮英さん
天台宗布教師会関東甲信地区協議会事務局長。元戸塚第一小学校PTA会長。早稲田大学や学生団体と協力して寺子屋活動を行うなど、地域に開かれた寺院としての活動に尽力。
公式サイト
http://www.waseda-housenji.or.jp/
Twitter @ryoei894
Facebook wasedahousenji
Instagram waseda_housenji