『夜のピクニック』
MY本 Vol.42
歴代4人目の女性代表として約600人もの学生を束ねる早稲田祭2020運営スタッフ代表の福島さん。文学少女の彼女が本著と出会ったのは、まさに主人公と同じ高校時代。当時は登場人物の人間模様に焦点を当てて、恋愛や友情を描くヒューマンドラマとして読んだという。
大学に入学した福島さんは、小説と同じような「本庄~早稲田100キロハイク」という行事の存在に驚き、参加を決める。「当日は登場人物の一人になれるキラキラした思いで参加したのですが、現実は汗まみれの汚いものです(笑)。でも実際に、励まし合い、本音を語り合い、新しい出会いがあり……。仲間たちと、心身両面で苦楽をともにして絆が深まり、まさに小説そのもの世界でした」と話す。実は100ハイの前後、さらに今春にも4回目を読んだ彼女にとって、本著は時折読みたくなる「メモリアルブック」だそう。
「私にとって早稲田の2大行事が、100ハイと早稲田祭です。学生が内輪で早稲田らしさを共有する場が100ハイで、早稲田祭は外部に早稲田らしさを発信する場だと考えています」。学生、OB・OG、教職員、地域など、多くの人と関わりたいと強く思い代表になった福島さんは「早稲田祭は集大成のゴールだけでなく、何かをスタートするきっかけの場であって欲しい」と、想いを語る。史上初のオンライン開催となる「早稲田祭2020」。新しい早稲田祭の姿を、日本中に、いや世界中に発信してくれそうだ。
徹夜で80キロを歩く高校卒業前の学校行事「歩行祭」を舞台に、個々の心情が吐露されていく本屋大賞を受賞した青春小説。
早稲田祭2020運営スタッフ代表
福島 陽さん
早稲田大学政治経済学部3早稲田大学政治経済学部3年。早稲田祭は早稲田3大行事の1つで、例年約16万人もの来場者を誇る。史上初のオンラインで開催される「早稲田祭2020」は約450の企画数で、2020年11月7日(土)、8日(日)の10:00~17:00に開催。