『キケン』
MY本 Vol.49
約450人もの学生を束ね、秋の理工展を主催する理工展連絡会代表の若杉さん。中学時代から有川浩の本が好きで、高校1年の時に本著を手に取った。当時、“馬鹿げたことを真剣にやる”学生の青春物語に感銘したという。そして、コロナ禍で学生生活が制約される中で入学した2020年の4月、改めて読み返し学業以外で打ち込めることを見つけようと思い理工展を主催するサークルに入会した。
本著は工科大学の「機械制御研究部=キケン」のメンバーが学園祭やロボットコンテストなどで危険な活動をする学生たちの青春群像劇。爆弾を作るなど、周りから白い目で見られそうな破天荒な部長が、なぜか人を惹き付け、仲間を巻き込んでいく様にとても魅力を感じたそう。「将来、自分も学生時代を振り返った時に後悔しないよう、学業以外に楽しめる活動をしたいと強く感じました」と若杉さん。現在は450人を越える組織の代表として、会員がお互いを知りサークル活動を楽しめるよう、全体や1年生が交流できるイベントを企画し、その絆を力に変えて、秋の理工展に向けて活動を続けている。
有川浩さんの本はとても読みやすいので友人にもよく薦めているという。「ぜひ高校生や大学生に読んでもらいたい。それぞれが共感する登場人物がきっとあると思います」と話す。楽しめる組織づくりから生まれる「第69回理工展」。今年はより多くの人が楽しめるイベントになるに違いない。
工科大学の「機械制御研究部」略称【キケン】を舞台に起こる実験や事件の数々。“キケン=危険”と畏れられていた理系男子たちの青春物語。
第69回 理工展連絡会代表
若杉 遼太さん
早稲田大学先進理工学部 電気・情報生命工学科3年。西早稲田キャンパスで開催される理工展は例年約2万人もの来場者を誇る。昨年に続きハイブリッド形式で開催される「第69回理工展」は2022年11月5日(土)、6日(日)の10:00~17:00(2日目は16時まで)に開催。
☆ 理工展連絡会
https://rikoten.com/