第十七場 ゲスト:なすびさん、平田薫さん
ジモア宣伝隊長HEY!たくちゃんのババくる!?
馬場在住のものまね芸人HEY!たくちゃんが地元を紹介!今回は、テレビ番組「電波少年」出演後、今は俳優として活躍するなすびさんと、3回目の登場でジモアの常連!?になった女優平田薫さんがゲスト!12月に池袋の東京芸術劇場の舞台で初共演するお二人に、たくちゃんが迫りました!
高田馬場の居酒屋「半兵ヱ」にて。昭和のおもちゃやポスター、看板などに囲まれたレトロな雰囲気の店内で、乾杯を合図にトークがスタート!
たくちゃん:高田馬場はよく降りるんですか?
なすび:降りるというより立ち寄りますね。いつも移動が自転車なので、今日も20インチの折り畳みで走って来ました(笑)。
たくちゃん:僕も近所なので自転車です(笑)。
なすび:こないだは福島の復興イベントで幕張まで3時間かけて行きましたよ。横浜もさいたま新都心にも行ったことありますし。折り畳みだとちょっと大変ですけど、以前の16インチよりはマシですよ。
平田:私もシャーって走る自転車を買ったので、5キロ、10キロくらいなら走りますよ。
たくちゃん:シャーって、どんな自転車よ(笑)。2人とも生きる力、ハンパないですねぇ。
なすび:それはきっと東北魂ですよ。僕が福島で、平田さんは宮城ですから(笑)。
平田:そうかもですね。
たくちゃん:やはりその原点は、懸賞生活からですか?
なすび:平田さんは懸賞生活やってないですよ。十把一絡げで、まとめたみたい(笑)。
役者であることの魅力とおもしろさ
たくちゃん:電波少年の後、すぐに演劇にいったのがすごいですね。
なすび:そんな格好いいことじゃないですけど。1999年の電波少年の後、元々役者志望だったので方向転換してやりたいことやらなくちゃと思って……、2002年にプロデュース公演を主宰として旗揚げしたんです。
平田:そうだったんですか〜。
たくちゃん:ところで、よくお酒は飲むんですか?
なすび:それが全然飲めないんです。「その顔で飲めないの?」とか「東北でしょ?」ってよく聞かれるんですけど、お酒は顔で飲むもんじゃないですからねぇ(笑)。
平田:私は晩酌しちゃいますけど(笑)。
なすび:自炊はしますよ。魚をさばいて刺身だって作りますから。
たくちゃん:じゃあ、触っただけで鮮度がわかるとか?
なすび:板さんじゃないから、そこまでじゃないって(笑)。
なすび:それ何を希望してるんですか(笑)。
たくちゃん:もう、稽古は始まっているんですか?
平田:ワークショップがありました。飛んだり跳ねたりして、すごいジャンプして、次の日は筋肉痛になりました(笑)。
たくちゃん:今日は脚本家も演出家も来てくださって、アットホームですごいですよね。
なすび:脚本の坂口さんと演出の福島さんは、スチール撮影まで立ち会ってくれました。
平田:実は福島さんとは10年くらい前にCM撮影でご一緒して。お互い顔合わせの時まで忘れていたんですけど(笑)。今回は2年ぶりの舞台なので緊張と期待でいっぱいです。役者やスタッフの皆さんと、これから稽古を通じてあたためながら高めていきたいです。
なすび:一期一会ってやつだよね。どこでまた人と繋がるかってほんとに面白い。
役者のスキルが求められるシンプルな舞台に挑戦!
たくちゃん:平田さんは、今までも特殊な女子高の世界とか自縛するOL役とか、濃いですよね。
平田:竹中直人監督の映画では、縄に縛られてましたね。亀甲縛りも覚えたのでいつでもできます(笑)。
なすび:亀甲縛りがいつでもできるって、プロフィールに書いちゃう?ってさすがに事務所NGかな(笑)。
平田:宴会芸にもなりますよ(笑)。
たくちゃん:あはは……。
平田:縛って欲しい方には、もれなく縛ることもできます(笑)。
なすび:それ打ち上げで披露する? されるのは、流れとしてヨゴレ役の僕だよねえ〜(笑)。
平田:稽古もこれからなのに、いまから打ち上げが楽しみです!
なすび:僕、学生時代によく馬場に来てたんですよ。麻雀しに(笑)。
平田:私も勝負事が好きなんで、競馬も役のために買ってみたり、トランプや、遊びでサイコロやってみたり……。
なすび:それってチンチロリンじゃないの? まずいでしょ、完全にギャンブラーじゃないですか(笑)。
平田:かけてないですよ。でも悪い遊びじゃないですよね、大人の遊びっていうか……。
たくちゃん:ちょっと、大人の遊びって(爆笑)。相変わらず独特ですねえ〜、奥に秘めてる個性がハンパないです! 今日も後からエンジンかかってきますね。
なすび:火山の中にマグマが溜まっているんでしょうかね(笑)。
たくちゃん:最後に、作品の見所やメッセージありますか。
なすび:パネルなどのシンプルなセットの素舞台に近い真っ黒い世界の中で、身体表現を中心に観客の想像力をかき立てるような舞台です。衣装も和洋折衷で、時代劇なのに新しさがあって。登場人物たちがどう化けていくのか、どう心情が切り替わっていくのかっていう様子を楽しんで欲しいです。役者の技術が問われる舞台ですね。
平田:素舞台のような演出や、登場人物がシンクロしていく台本がワクワクします! 私は出演者なので観客席から観られないのが残念なくらい。皆さんぜひ観に来て欲しいです!
なすび:自分としても10年後、15年後に自分の糧になるような舞台にしたいですね。
舞台を控えたお二人の役者魂と、役者の仕事の面白さや魅力をたっぷりと感じる時間でした。東北出身のなすびさんと平田さんのコンビも楽しく、後半は平田さんの内に秘めていたキャラが出てきていつの間にやら話題の中心に。役者の身体表現によって、幕末の時代を表現する舞台『花の下にて』。それぞれにとって新境地となる役や演出に挑戦するお二人のご活躍が楽しみです!
カメラマン: Satoshi Hishida
ロケ地:半兵ヱ