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高田馬場駅から早大方面に早稲田通りを4分ほど歩いた左手に見えてくる緑の看板が目印の「こころ整体院」。江戸川橋院、中井院に続く3院目として2012年１月にオープンした。昔ながらの整体院とはまったく異なるオレンジとオフホワイトでモダンなイメージに統一された明るく清潔感あふれる院内。そしてインタビューに訪れたときの、スタッフの皆さんの笑顔がとても印象的。施術を受ける前から、明るい気持ちにさせてくれる、素敵な街の整体院だ。
実際に施術を体験してみる。すると先生は次々と身体のさまざまな不調や左右のゆがみを一瞬で見抜いて指摘をしてくれた。驚くのはその全てが思い当たることばかりということ。そして施術中はどこの部位を治しているのか、丁寧に声をかけてもらいながら行うので終始リラックスして受けることができた。施術後は身体が軽くなり、背筋も芯が通ったような感覚になり、いかに自分の筋肉を左右アンバランスに使っていたかを痛感する。日頃、見過ごしている自分の体の不調や歪みのアドバイスを受け、ひとつひとつメンテナンスしてもらったことで、施術を受けたあとでも、日常的に意識が高まり、健康的な生活に近づけるようだ。
整体、整骨院、整形外科の違いをご存知だろうか。整骨院は資格を所得した整骨師が行う施術で、保険が効く治療もある。「こころ整体院」では整骨院同様整骨師による施術もあり、日頃の生活の姿勢やクセから生まれた背骨のゆがみと筋肉のアンバランスを整える、独自の「こころ式背骨ゆがみ矯正治療」を身体の研究と数多くの治療経験から生み出し、施術を行っている。そのため、患者の痛みや悩みの表面に対してではなく、原因をしっかりつきとめて、その根本から治すことを目指している。例えば取材時も「肩こりがひどく、頭痛も出る。そんな日は何もできなくなってしまって……。寝ているしかないんです」という悩みを相談すると、「つらいですよね」と私の痛みに寄り添って、その原因を図に描きながら解説してくれた。筋肉の表層についた傷だけでなく、その奥の層にある傷までをみて、周囲のかたまってしまった部分をほぐしていく。その場しのぎの治療とは全く違うのだ。
一度矯正しただけでは、長年の生活スタイルに身に付いたクセを治しきることは難しい。そこで、正しいクセを覚え込ませるために、通院してもらう場合がある。治療の過程は、初診時に丁寧に説明をしてくれるので、意味も分からずに通い続けさせることはない。一回では治らずに通院する場合でも、患者さんの負担を減らすために「定期券」というシステムがある。１ヶ月5,000円で何度でも施術を受けることができるのだ。通院の間隔は短い方が良いそうなので、定期券を活用してぜひ集中的に治療をしてもらおう。
オーナーである安芸さんが整骨院・整体院を開くきっかけとなった出来事がある。20年前ヘルニアを発症し、整形外科に来院したところ「湿布と痛み止めで様子を見ましょう」というおざなりな対応を受けた。患者の痛みに向き合っているとは到底いえない診察にショックを受けた安芸さんは、自身が整骨師になることを決意。専門学校に通い、地方の整骨院で修行を積んだ。そんな熱意から磨かれた技術は、患者さんから「ほかで治らなかった痛みが、治った」という声も聞かれるそうだ。患者さんの心と身体にしっかりと寄り添いながら、気持ちがこもった施術をしてくれる、こんな整体院はなかなかないだろう。
（取材・文：荒川恵実里）
9:00～12:00
15:00～20:00 (土曜8時まで)
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