鶏白湯ラーメンと対面。渋いうつわに盛られたラーメンからは高級感が溢れている。白濁のスープを飲み驚く。「これは何ラーメンだろう?」と。濃厚で旨みのある鶏がらの風味とさわやかな塩の気配、そして同時に魚介のまろやかな香りが口に広がる。不思議なことにコクがあるのに飲み口はさっぱりとしている。麺がよく絡みおいしい。上品であり、官能的ですらある。「鶏がらをメインに玉ねぎや人参、生姜やじゃがいもなどの香味野菜、そして煮干しが入っています」と店長がラーメンの秘密を語ってくれた。こだわりが尽くされた極上のラーメンにトッピングが無料、女性客や学生、常連と客足が絶えない。週に2〜3回来るお客さんもいるとか。
スープをすすると口の中に香ばしさと甘みが広がる。鶏ガラベースのスープに味噌、そして隠し味のピーナッツペーストがトロリと交じり不思議に深いコクを生み出している。上から降りかけられたマー油のパンチが効いている。我羅奢は白ワインやオリーブオイルなどラーメンにしては珍しい食材を巧みに使い、官能的なまでに旨いラーメンを開発してきた。濃厚であり上品なのがこの店のラーメンの特徴だ。クリーミーで個性的な濃厚味噌ラーメンは100%この系譜を受け継ぐ我羅奢でしか食べられない極上の一品である。濃厚スープに中太麺がよく絡み、シャキシャキのネギの食感が相性抜群である。新定番の味噌ラーメンが馬場に誕生!
店内は「いい店知ってるけど、行く?」と恋人を誘いたくなるようなオシャレなインテリア。さらに旨くて上品なラーメンが食べられることもあり、女性の一人客も珍しくない。鶏白湯ラーメンのほかに、『魚塩ラーメン』や限定の『辛味噌つけ麺』もこだわりの一品。カツオと鯖とイワシでできた魚粉が浮かぶ『魚塩ラーメン』は魚をじっくりと煮込んだタレと丸鶏の旨みが溶け込んでいて格別だ。魚介のだしが好きな人にはかなりおススメ。限定の『辛味噌つけ麺』はトウバンジャンと味噌に特製ラー油を混ぜ合わせたスープに太めの麺を和えて食べる。どのラーメンも個性があり何度行っても飽きない。
「こくがあってあっさりした上品なラーメンを一度食べに来てください。ラーメンやトッピングの具、ひとつひとつ丁寧にこだわりを持って作っています」。ちなみにラーメンだけではなく店長も渋い味わいのある人だ。ラーメン屋には珍しくポイントカードがあり、ラーメン一杯ごとにスタンプを押してもらえる。10ポイントたまると好きなラーメンを一杯食べることができる。すでにポイントカードで何杯も食べた常連もいるそうだ。我羅奢、ここは知っておくだけでなぜだかかっこよくなった気がする魅力的なお店なのだ。
(取材・文:佐藤 翔)
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