早大南門前で昭和23年から早稲田で店を構えている平山時計店は、上質なデッドストックを豊富に取り揃え、希少な職人技を今に伝える都内有数の老舗時計店だ。50年代、60年代の国産機械式時計が残された、日本では数少ない時計店としてマスメディアにもたびたび取材され、『デッドストックが静かに眠る、奇跡の店』として雑誌Penに掲載されたことも。それらの記事を読んだヴィンテージ腕時計の愛好家が、日本全国遠方からやってくることもよくあるという。店内には文字盤の数字が「壱 弐 参」と旧字体で刻まれている大きな古時計など、長い長い歴史を感じさせる時計がいくつもディスプレイされており、映画のワンシーンにタイムスリップしたような気分にもしてくれる。
(掲載日:2011年4月15日)
店主の平山さんは修理の腕も超一流だ。時計を分解し、洗浄機で汚れを取り、もう一度組み立てながら、どこが悪いのかを見つけて修理をしていく。部品がない場合でも、旋盤から作るというから驚きだ。最難関として知られたアメリカ時計学会公認高級時計師の資格を持つ平山さんの手にかかれば、どんなに古い時計であっても息を吹き返すと言っても過言ではない。そんな職人技を今に伝えながらも、決して敷居が高いわけではない。大切な時計が動かなくなっても、大丈夫。時計のお医者さん平山時計店に行けば、どんな時計もきっと目を覚ましてくれることだろう。 (取材・文:吉田みず季)
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