★ラーメンラリー2021エントリー店
「高田馬場駅」戸山口すぐ。極旨の魚介豚骨のWスープを求める人々で、行列が絶えない人気店!
俺の本節らあめん 1,130円
店内に響き渡るスタッフの元気な掛け声。それはいつでも気持ちよく食事をしてもらっていただきたいというお客様に対するホスピタリティ精神からきている。元気な声で気持ちよくお客様を出迎える。それが「俺の空」のスタイル。そして、店名にも込められた強さを持つ掛け声は私たちの食欲を刺激する。お客様を第一に考える接客が、「俺の空」の信条なのだ。また、ラーメンとつけ麺のみというシンプルなメニュー設定をしているのは、この二つのメニューに全力投球を注いでいるためである。客層は7割が学生であるというが、多くの社会人も行列に並ぶ。幅広い層のお客様に愛され続けているのは、お店の「元気」が多くの人にパワーを与えているからこそ。だからファンが増え続け、10年にも渡り不動の人気店としての地位を守り続けているのだろう。
「俺の空」では、ラーメンは「細麺」、つけ麺は「太麺」となっている。特注の細麺はハマグリを粉末状にしたものが麺にすり込まれている。そのため、ほんのりとした潮の香りが麺を引き立たせてくれる。さらに長時間煮込まれた豚骨スープは三元豚のさまざまな部位を使用。非常に濃厚であり、そこに長崎産の鰹節の香ばしさがミックスされた動物魚介スープなのだ。麺とスープのどちらも香りを楽しみながら食べることができる。近年多くなってきたとんこつと魚介の組み合わせは「俺の空」がルーツになっていると言われているだけに、まさに豚骨魚介ラーメンの本流なのだ。また、アクセントとなるのが細かく刻まれた玉葱。店長曰く、ほぐした肉と玉葱の具も含めてすべてをスープと捉えて「麺とスープ」を楽しんで味わってもらいたいとのこと。トッピングという考え方とは異なるスープへの考え方とこだわりも人気の秘密なのだろう。
つけ麺の主役はもちろん麺である。「俺の空」のつけ麺に使われる「太麺」は表面が輝いており見た目がとてもキレイである。食欲を存分にそそる至極の麺なのだ。さらに、この太麺は絶妙な歯ごたえで、しっかりとした喉ごしがある。具はラーメン同様にスープと一体となり、豚のほぐし肉、玉葱、青ネギ、海苔が絶妙に絡み合い多様な味を楽しめることができる。この麺と濃厚スープとの相性は抜群なので、量が多めでも最後までペースを落とさず食べられてしまうところがまた不思議である。大盛り麺400gが無料で選べるこのサービス、まさに学生・社会人ともに嬉しいサービスなのだ!
「開店して2年目から店の活気にエンジンがかかり始めた」という俺の空。開店当初は味もイマイチでお客さんにお金を返したこともあるという話に驚いた。そして改良に改良を重ね、美味しいものをお客様に提供して単純に「美味しかった」といって帰ってもらえることが、料理人としての喜びであると考えて取り組み続けてきた。そんなまっすぐな思いがお客様の口コミを次々と呼んでいき、超有名店へと躍進していくこととなる。常に全力を出させてくれる仕事であり、そこに最高の自己表現を追求する。そんな社長の麺に対する熱い思いが自然と伝わってくるからこそ、「俺の空」は高い支持を受けているのだろう。スタッフも「ラーメンは面白い。同じとんこつ味でも同じ味がない。奥の深さが魅力的ですよね」と言う。一杯のラーメンに込められた、お客様に対する想いをみなさんも感じませんか。
最後に「俺の空」の社長さんにこの街への想いを聞いてみた。「高田馬場という街は学生を含め、とてもエネルギーがある街です。多種多様な方が過ごされていると思いますが、みなさんとっては、きっといつまでも“忘れられない街”であると思うのです。そういった思いが沢山ある街で日々働けることは非常に幸せなこと。『俺の空』の味と店の元気を維持して、いいお店を作っていきたい」と話してくれた。スタッフを含めとても熱い思いを持ったラーメン店。ラーメン激戦区で定着し、行列店としてまもなく10年目を迎えられることそのものが「俺の空」の誇りでもあるように感じた。まだ、その味を経験したことのない人も、ラーメン通の人も、元気あふれる「俺の空」で空腹を満たし、その味と雰囲気の魅力にぜひ触れて欲しい。(取材・文:菅谷 祐樹)
11:00〜22:30
年末年始