高田馬場駅から早稲田方面に歩いて約8分。ベトナムの国旗が目印のビル2階にあるのが、ベトナム料理店「ベトバル(Viet bar)」ベトナム(viet)とバル(bar)を合わせ、気軽に立ち寄れるフランクさとカフェのような雰囲気が自慢。ベトナムらしさが漂う空間で、ベトナム人コックが作る本格ベトナム料理を味わえるお店だ。「食」を大切にするベトナムでは、食事は空腹を満たすだけではなく、日々の疲れを癒し、憩いの場を楽しむためのもの。食材を感じられる味・彩り・香りを大切に丁寧に作られる本格ベトナム料理のクセになる味わいを、ここ「ベトバル」で、ゆったりと楽しんでもらいたい。
多数あるメニューのなかでも一番人気は「ベトナム風つけ麺ブンチャー(830円)」。ブンという米粉で作られた細麺とサラダ、そして焼いた豚肉につけダレをつけて混ぜて食べる。タレは甘酸っぱいヌクチャムであり、ベトナム料理で多く使われるもの。素材の配合によって風味が変化するのが魅力だという。ベトナムではフォーと同じくらいブンは人気であり、アンチョビや塩辛の海老塩ペーストで味付けされた「厚揚げのブン(650円)」や、日本のそうめん程の太さの麺である「揚げ白身魚とトマトのブン(790円)」もおすすめ。米粉で作られていてヘルシーなブンは、料理に合わせて太さが違うため、メニューによって違った食感が味わえるのも楽しみのひとつです。またブンと似ているが、まったく別物であるベトナム料理といえば有名なフォー。ゆで麺の丸麺であるブンに対して、蒸し麺の平麺であるフォー。あっさりとした味わいが特徴の「鶏肉のフォー(690円)」と「しゃぶしゃぶ牛肉のフォー(750円)」。牛肉は、お好みでチリソース、にんにくとたけのこと唐辛子を酢漬けを入れて食べるのも美味。フォーとブン。どちらも米麺で作られるが、スタイルも味も違う。食べ比べてみるのも面白いだろう。
春巻きは、全部で4種類。
【1】「生春巻き(280円)」
【2】「蒸し春巻き(630円)」
【3】「海老とレモングラスの揚げ春巻き(3本 650円)」
【4】「揚げ春巻き(2本 690円)」
なかでもオススメは、北部の名物料理「蒸し春巻き」こちらはベトナム北部の名物料理であり、米粉を蒸した皮できくらげやひき肉を包んだもの。もちもちした皮の食感とつるっとした喉ごし、そして具材のコリッとした食感を楽しめる1品。甘酢だれのヌクチャムと、ナンプラーという魚醤を煮詰めて作られた甘酸っぱいタレにつけて召し上がれ。
バトナム南部の代表料理「バインセオ(950円)」は、米粉やココナッツミルクをベースとしたクレープ状の薄い生地に、海老や豚肉、もやしなどの具材を入れたベトナム風お好み焼き。これをレタスなどの葉モノにくるんで食べるのが主流の食べ方。ヌクチャムとナンプラーを煮詰めた甘酸っぱいたれにつけて食べれば、絶品。こちらは大きめなので、2~3人でシェアして食べるとちょうど良い。
バーカウンターもあるので、夜はバーとしての利用もOK!多種に渡り、お酒を取り揃えている。お店イチオシはやっぱり、ベトナムのお酒。有名な333(バーバーバー)をはじめ3種類あるベトナムビールは、どれも本場ベトナムで人気のビール。濃すぎず軽い飲み口のベトナムビールは、暑い夏にゴクゴク飲みたくなる味わい。ベトナム焼酎も、同じく3種類。なかでも「ネプモイ(650円)」は甘い香りに反して、味はさっぱりと甘みのないお酒。ベトナムでは焼酎はロックで飲むのが定番だそう。「手羽先のナンプラーソース揚げ(3本540円)」や、「ベトナムのスペアリブ(2本 730円)など、おつまみもたくさん。おいしい料理とともにぜひ味わってみては。
昼は、お得で嬉しいランチセット(790~900円)も好評!選べるメイン料理に、生春巻き、サラダ、デザートが付いたセットだ。昼食後はカフェとして、デザートとベトナムコーヒーで寛ぐのはいかがでしょうか?かき氷いりの「緑豆のチェー(500円)」、世界最大の果実といわれる「ジャックフルーツ入りヨーグルト(480円)」、「餅米とバニラアイスのデザート(540円)」の3種類が揃う。一緒に味わいたい「ベトナムコーヒー(500円)」は、深く煎られじっくりと抽出された濃厚なコーヒーに、コンデンスミルクを混ぜる深い味わい。一度飲んだら病みつきになるかも?そして夜は本場のお酒をたしなむ…。「ベトバル」は、いつ行ってもいろんな愉しみ方ができる店。地方の名物料理や家庭料理、本場のお酒。時には旅の思い出に浸れることも。まるでベトナムを訪れたような気持ちにもなれる場所。ぜひ気軽に足を運んで、本場の味と、ゆったりとした空間を楽しんでほしい。(取材・文:須藤梓)
(ランチ) 12:00~15:00
(ディナー) 17:00~23:00(L.O22:00)
月曜