居酒屋わっしょい

副都心線西早稲田駅から徒歩1分、明治通り沿いにいかにも楽しく盛り上がってそうな名前の居酒屋「わっしょい」がある。文字通り、お祭りのようにお酒も食事も楽しんでもらおう、というのがコンセプト。激安価格で、サラリーマンはもちろん学生さんにも大人気。店内は元気のいい店員さんが常に動きながら気を配ってくれているので、追加注文もほとんど待たずに持ってきてくれる機動力も売り。明るくワイワイやるのもよし、仲間とじっくり語り合うのもよし。とりあえずビールのように、とりあえず「わっしょい」。ここで飲めば、とことん楽しめること間違いない！
(掲載日：2013年1月4日)

わっしょいが評判の店として愛される理由として値段以外にもうひとつ。それは、基本的に出される料理すべてが店内での手作りにこだわっていること。串焼きはもちろん、豚平焼、やわらか角煮など、かけうどんに至ってはタレから作っているというから驚きだ。しかし、そんなこだわり料理の中でもぜひ一度食べてみて欲しいのが実は「カツ丼」。中村店長は「専門店にも負けない味」と太鼓判を押す。それもそのはず、居酒屋にもかかわらずカツ丼目当てに来店されるお客様もいるというほどの人気メニューなのだ。わっしょいではお酒ばかりではなく、料理もぜひ堪能してもらいたい。

「仲良く元気よく楽しく飲もう」これは実際メニュー表にも書かれている、わっしょいのキャッチコピーだ。そう、忘れてはいけない。ここでは店名の通り毎日がお祭りなのだ。難しいことはさておいて、安くて美味いお酒と料理と楽しい会話をたっぷりと。学生の中には、ここで社会人を含め、いろいろな人と気兼ねなく話したり語ったりすることで、社交性や社会的知識を身につけ、大人として成長のきっかけをつかむ人もいるとか。人とのつながりが希薄になりつつある現代において、こういう大衆酒場は貴重な交流の場でもあるのかもしれない。今日もビール片手に、わっしょいで何を語ろうか。（取材・文：藤本正之）