【早稲田松竹】3/19(土)~3/25(金)『KINGSMAN』、『007スペクター』
スパイ映画といえば、皆さんはどんな作品を思い浮かべますか?
現役バリバリのトム様演じる『ミッション・インポッシブル』シリーズや、 待望の続編公開が決まったマット・デイモンの『ボーン』シリーズ、 最近ではガイ・リッチ―監督の『コードネーム U.N.C.L.E.』なども話題になりました。
今まさにスパイ映画が盛り上がりを見せていますが、 この二本を忘れちゃいけません、今週は絶対に絶対にハズせない!
英国産スパイムービー頂上決戦『007 スペクター』『キングスマン』の二本立て!
50年以上続く「007シリーズ」の第24作目となる『007 スペクター』。
ダニエル・クレイグがボンドになってからの前3作はそれまでの娯楽要素は薄れ、 息の詰まるようなスリラー的展開や、ボンド自身のパーソナルな部分や脆さを描いた よりリアル志向でシリアスなドラマ部分が強くなっていました。 それが一転、今回はアクションとスペクタクルてんこ盛りのザ・エンターテイメント! ボンドガールも、モニカ・ベルッチとレア・セドゥの二人という超豪華キャストです。
しかも過去シリーズへのオマージュが散りばめられたり、シリーズ初期からずっと戦ってきた お馴染の宿敵“スペクター”が登場したりと原点回帰の様相です。 それだけではなく、圧巻のヘリコプターアクションや、追跡シーンの華麗な長回し、 スペクターの首領を演じるクリストフ・ヴァルツの不気味な登場シーン、 挙げるときりがありませんが、伝統の007とサム・メンデス監督の相性の良さが 随所に感じられる作品となっています。
対する『キングスマン』は、『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督と 原作者マーク・ミラーの再タッグが贈るやりたい放題のぶっ飛び系ノンストップアクション! 原作は初代ジェームズ・ボンドに選ばれたショーン・コネリーが、 当時の徹底した紳士教育を受けたという逸話をきっかけに作られていったそうです。 さらには、ダニエル・クレイグのボンド1作目『007 カジノロワイヤル』の 監督候補にマシュー監督があがっていたという曰く付き。 そう、これは二人の007に対するただならぬ愛が捧げられた作品なのです。
「007シリーズ」へのオマージュはもちろんですが、特にエージェントが使うスパイグッズがアツい!
防弾機能付きマシンガン傘に、ナイフ内臓シューズ、ライター爆弾、録画機能付きメガネ、などなど…。 世界中の男の子の夢がこれでもかっていうほど詰まっているのです。 さらに『キック・アス』で見せつけた爽快すぎる殺戮シーンは今作でも健在、 いやそれ以上かもしれません。中盤の教会でのコリン・ファースによる一大アクションシーンは、 もう格好良すぎて呼吸するのを忘れてしまいそう。過去のスパイ映画に対しての敬意を払いながら、 ギリギリ(アウトかも…)のブラックユーモアと抜群のセンスで新しいスパイ像を見せてくれています!
さあ、気品と優雅さを持ち併せた英国スパイたちが出揃いました。
この戦いの決着をあなたはどうつける!?
早稲田松竹映画劇場(おまる)
高級テーラー「キングスマン」。その裏の顔は世界最強のスパイ機関である。ブリティッシュ・スーツをスタイリッシュに着こなすハリーは、そのエリートスパイだ。彼は組織の指揮者アーサーの指令で、何者かに惨殺されたエージェントの代わりに、新人候補として青年エグジーをスカウトする。17年前に亡くなったエグジーの父と旧知の仲であったハリーは、ある約束を果たそうとしていたのだった。
一方で、頻発する科学者失踪事件の首謀者でIT富豪のヴァレンタインが、前代未聞の人類抹殺計画を進めていた。調査を開始した「キングスマン」にも、ヴァレンタインの魔の手が迫る。果たして、エグジーはキングスマンの一員となれるのか。そして、「キングスマン」はテロを阻止できるのか。
『007』シリーズなどさまざまなスパイ映画にオマージュを捧げながら、これまでにない斬新なスパイアクションを誕生させたのは、『キック・アス』でもコラボレートしたマシュー・ヴォーン監督と原作者マーク・ミラーの二人。彼らはイギリスを舞台にした英国紳士が主人公のスパイものを着想。そこにスパイとはもっとも縁遠い、行き場を失った青年の成長物語を組み合わせた。
主人公のハリーを演じるのは『英国王のスピーチ』『裏切りのサーカス』のコリン・ファース。本作のために数ヶ月にも及ぶトレーニングを敢行し、華麗なアクションを披露している。ハリーによってキングスマンにスカウトされるエグジーには、新人タロン・エガートンが抜擢された。また、マイケル・ケイン、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ストロング、マーク・ハミルなど、豪華俳優陣が個性豊かなキャラクターを演じている。
キングスマン
KINGSMAN: THE SECRET SERVICE
(2014年 イギリス 129分 シネスコ)
■監督・製作・脚本 マシュー・ヴォーン
■製作 デヴィッド・リード/アダム・ボーリング
■原作・製作総指揮 マーク・ミラー「キングスマン:ザ・シークレット・サービス」(小学館集英社プロダクション刊)
■脚本・共同製作 ジェーン・ゴールドマン
■撮影 ジョージ・リッチモンド
■編集 エディ・ハミルトン/ジョン・ハリス
■衣装 アリアン・フィリップス
■音楽 ヘンリー・ジャックマン/ マシュー・マージェソン
■出演 コリン・ファース/マイケル・ケイン/タロン・エガートン/サミュエル・L・ジャクソン/マーク・ストロング/ソフィア・ブテラ/ソフィー・クックソン/マーク・ハミル
■オフィシャルサイト http://kingsman-movie.jp/
■パンフレット販売あり(720円)
007 スペクター
SPECTRE
(2015年 イギリス/アメリカ 148分 シネスコ)
■監督 サム・メンデス
■脚本 ジョン・ローガン/ニール・パーヴィス/ロバート・ウェイド/ジェズ・バターワース
■撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
■編集 リー・スミス
■音楽 トーマス・ニューマン
■主題歌 サム・スミス「Writing's On The Wall」
■出演 ダニエル・クレイグ/クリストフ・ヴァルツ/レア・セドゥ/ベン・ウィショー/ナオミ・ハリス/デイヴ・バウティスタ/モニカ・ベルッチ/レイフ・ファインズ
■2015年アカデミー賞歌曲賞ノミネート/ゴールデン・グローブ賞歌曲賞受賞/放送映画批評家協会賞歌曲賞・アクション映画男優賞ノミネート
■オフィシャルサイト
http://www.007.com/spectre/?lang=ja
■パンフレット販売あり(720円)
少年時代を過ごした“スカイフォール”で焼け残った写真を受け取ったボンド。その写真に隠された謎に迫るべく、M の制止を振り切り単独でメキシコ、ローマへと赴く。そこでボンドは殺害された悪名高い犯罪者の元妻であるルチア・スキアラと出逢い、悪の組織スペクターの存在をつきとめる。
その頃、ロンドンでは国家安全保障局の新しいトップ、マックス・デンビがボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めていた。ボンドは秘かにマネーペニーやQの協力を得つつ、スペクター解明の手掛かりとなるかもしれないボンドの旧敵、Mr. ホワイトの娘マドレーヌ・スワンを追う。ボンドは追い求めてきた敵と自分自身との恐るべき関係を知ることになる――!
シリーズ最新作にして第24作となる『007 スペクター』。 “スペクター”とは過去の『007』シリーズでボンドの宿敵として登場した世界規模で暗躍する犯罪組織の名称である。その最大の宿敵“スペクター”の謎を追って世界を駆け巡るジェームズ・ボンドの活躍を壮大なスケールで描き出す。
ジェームズ・ボンドを演じるのは、本作で4度目となるダニエル・クレイグ。監督は前作『007 スカイフォール』に続き、サム・メンデスが続投。注目のボンドガールには『アデル、ブルーは熱い色』のレア・セドゥと、イタリアの至宝、モニカ・ベルッチが二人のボンドガールとして花を添えている。
出典・早稲田松竹映画劇場