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【早稲田松竹】4/2(土)~4/8(金)『四月物語』『PiCNiC』『LoveLetter』

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桜の舞い散るこの季節、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

新年度、新学期、新入生。なにもかもが新鮮なこの時期。 花見や交歓に遊び疲れるのも、この季節の醍醐味ですが、 早稲田松竹では『リップヴァンウィンクルの花嫁』公開を記念して、 岩井俊二監督の特集を開催します。

今回上映するのは、長編デビュー作の『LoveLetter』と、 ショートフィルム『PiCNiC』と『四月物語』の三本立て上映。 冬『LoveLetter』と、春『四月物語』、夏『PiCNiC』と、 一度に3つの季節を味わうことができる今回の特集。

岩井俊二監督と篠田昇撮影監督の名コンビによって創り出された 温かさや匂いまで感じてしまいそうな柔らかな光の世界。 その光の繊細さを十分に感じられる全作品35mmプリントでの上映です。

皆様、最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観る前にでも、 観たあとにでも、ぜひお立ち寄り頂ければと思います。

Love Letter
(1995年 日本 117分 35mm シネスコ/SR)
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■監督・脚本・編集 岩井俊二
■製作 堀口壽一
■撮影 篠田昇
■照明 中村裕樹
■美術 細石照美
■音楽 REMEDIOS
■出演 中山美穂/豊川悦司/酒井美紀/柏原崇/篠原勝之/范文雀/塩見三省/光石研/中村久美/鈴木蘭々/鈴木慶一/加賀まりこ
■1995年日本アカデミー賞新人俳優賞・話題賞受賞/ブルーリボン賞主演女優賞
■パンフレット販売なし

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神戸に住む渡辺博子が、山の遭難事故でフィアンセの藤井樹を亡くして2年が経った。三回忌の帰り道、樹の家を訪れた博子は、樹の中学時代の卒業アルバムから彼がかつて住んでいた小樽の住所を見つけ出した。博子は忘れられない彼への思いをいやすために、彼が昔住んでいた小樽=天国への、一通の手紙を出した…。ところが、あろうはずのない返事が返ってきた。やがて博子は、フィアンセと同姓同名で中学時代の同級生、ただし女性の藤井樹が小樽にいることを知る――。
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純愛映画でありながら、恋愛ミステリーでもある本作。 失った婚約者の過去を知る女性と、現在を知る主人公。 その二人の女性を中山美穂が演じたことも話題になりました。 二人の恋、二人の藤井樹(同性同名)、二人の中山美穂(同じ顔)を通じて、 まるで、代数学のように過去の物語と現在の物語、二人の記憶が混ざり合っていく。

「お元気ですか? わたしは元気です」と雪山の中で呼びかけるとき、 婚約者の死を通じて交錯していた二つの物語の結び目はゆっくりとほどけて、 再び彼女の時間がゆっくりと動き出す。その感動はおだやかでやさしい。

PiCNiC
(1996年 日本 68分 35mm PG12 ビスタ/MONO)
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■監督・脚本・編集 岩井俊二
■製作 堀口壽一/田中迪
■撮影 篠田昇
■照明 隅田浩行
■美術 細石照美
■音楽 REMEDIOS
■出演 Chara/浅野忠信/橋爪浩一/六平直政/伊藤かずえ/鈴木慶一
■1996年ベルリン国際映画祭フォーラム部門ベルリン新聞読者審査員賞受賞
■パンフレット販売なし
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双子の妹を殺してしまったココは、入院させられた精神病院で、ツムジとサトルという2人の青年と知り合う。 彼らは施設の塀の上を歩く探険を楽しんでいた。やがて、地球が滅亡するという妄想にとらわれた彼らは、滅亡を見届けるために、塀の外に出てはいけないという規則を守りながら、塀から塀へとつたって海を目指してピクニックに出かける。
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心の病を抱える3人の若者の、施設と外界の境界線である塀の上を渡って世界の終焉を見に行こうと探険に飛び出すショートフィルム。トラウマを抱える彼らの悪夢的な幻想と、のどかでヘンテコな壁の上のピクニック。アンビバレンツな感傷と、壮絶な映像美が、若者たちの憂鬱でキリキリとした感情を呼び起こす。

ときに毒々しさや禍々しさも交える岩井俊二監督の世界のコントラストをもっともはっきりと感じとれる一本。主演はこれがスクリーンデビューとなり、のちに岩井監督の『スワロウテイル』に出演するCharaと、今や日本を代表する俳優である浅野忠信。ふたりはこの共演がきっかけとなって95年に結婚した。

四月物語
(1998年 日本 67分 35mm シネスコ/ドルビーA)
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■監督・脚本・編集 岩井俊二
■ラインプロデューサー 佐谷秀美
■撮影 篠田昇
■照明 中村裕樹
■美術 都築雄二
■音楽 CLASSIC
■出演 松たか子/田辺誠一/留美/藤井かほり/加藤和彦/塩見三省/光石研
■1998年釜山国際映画祭観客賞受賞
■パンフレット販売なし
桜の季節。東京・武蔵野にある大学に通うため、北海道から上京してきた卯月は、慣れない土地でひとり暮らしを始める。おとなしい性格の彼女は、個性の強い人々との触れ合いの中で、次第に心を開いていく。だが、そんな卯月も大学の志望動機を聞かれた時だけは、思わず言いよどんでしまうのだった。実は、卯月には人に言えない不純な動機があった――。

新しい部屋の鍵を開ける瞬間。まだ何もない部屋。 通り一面に舞い落ちる桜の花びらと引越し業者のトラック。 上京したての初々しさと希望の輝きに満ちたショートフィルム。

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眩いほどにかわいらしい、映画初主演の松たか子を新生活の冒険心にも似た落ち着かない心と、 初恋の溢れそうな思いを春の雰囲気とともに描いている。画面から水が零れてきそうなほどのドシャ降り、春の嵐。憧れていた先輩から傘を借りる間の、少しの会話。曲がった傘を返しに来る約束をするときの、その表情は観ている人を嫉妬させるほどきらめいている。
早稲田松竹映画劇場(ぽっけ)

name
1963年宮城県生まれ。1988年より音楽ビデオやCATVの仕事からスタート。その後、ドラマやミュージックビデオなど多方面の映像世界で活動を続け、その独特の映像が「岩井美学」と称され注目を浴びる。その後、映画界に進出。数々のヒット作品を生み出した。
近年は海外でも活動しており、『ニューヨーク、アイラブユー』('08、オムニバス作品)、『ヴァンパイア』('11)を監督。ドキュメンタリー『friend's after 3.11』('11)、長編アニメーション『花とアリス殺人事件』('15)など、常に新しい作品作りに挑戦している。
最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』は3月26日より全国公開中。
『リップヴァンウィンクルの花嫁』公式サイト↓
http://rvw-bride.com/
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・Fride Dragon Fish('93)
・打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?('93)
・Undo('94)
・Love Letter('95)
・PiCNiC('96)
・スワロウテイル('96)
・四月物語('98)
・リリィ・シュシュのすべて('01)
・ARITA(「Jam Films」の一篇)('02)
・花とアリス('04)
・市川崑物語('06)
・ニューヨーク、アイラブユー('08)
・friends after 3.11('11)
・ヴァンパイア('11)
・花とアリス殺人事件('15)
・リップヴァンウィンクルの花嫁('16)
※劇場公開・監督作品のみ

出典・早稲田松竹映画劇場

 

 

 

DATA
早稲田松竹映画劇場
TEL
03-3200-8968
住所
新宿区高田馬場1-5-16 
入場料:1,300円(大人)/1,100円(学生)/800円(ラスト1本)など

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