【早稲田松竹】07/23(土)~07/29(金)「あやつり糸の世界」1部・2部
あやつり糸の世界 第1部/第2部
WELT AM DRAHT
(1973年 西ドイツ 第1部:105分/第2部:107分 )
2016年7月23日から月29日まで上映
開映時間
【第1部】10:20 / 14:20 / 18:20
【第2部】12:20 / 16:20 / 20:20
■監督・脚本 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
■原作 ダニエル・F・ガロイ「模造世界(原題:シミュラクロン3)」
■脚本 フリッツ・ミュラー=シェルツ
■撮影 ミヒャエル・バルハウス
■美術 クルト・ラープ
■衣装 ガブリエレ・ピロン
■編集 マリー・アンネ・ゲアハルト
■音楽 ゴットフリート・ヒュングスベルク
■出演 クラウス・レーヴィチュ/マーシャ・ラベン/カール=ハインツ・フォスゲラウ/アドリアン・ホーフェン/イヴァン・デスニー/バーバラ・ヴァレン ティン/ギュンター・ランプレヒト/ヴォルフガング・シェンク/イングリット・カーフェン/エディ・コンスタンティーヌ
■オフィシャルサイト
http://www.ivc-tokyo.co.jp/ayatsuri/
■パンフレット販売あり(700円)
CD付きパンフレット(1200円)※数量限定
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嘘だ、と言ってくれ。
サイバネティック未来予測研究所ではスーパーコンピューター<シミュラクロン1>がフォルマー教授によって開発されていた。それは電子空間に仮構の 人工的世界を作り上げ、それを元に政治・経済・社会についての厳密な未来予測を行なうことができた。この人工的世界には人間そっくりの個体が生活してい た。
ある日、<シミュラクロン1>の開発者フォルマー教授が謎めいた状況で死んでいるのが発見される。フォルマーは死の直前に研究所の同僚ラウゼに対し て重大な発見をしたと伝えていた。研究所のワンマン所長ジスキンスはフォルマーの後任にフレッド・シュティラーを任命する。だが、ジスキンスのパーティー 会場でラウゼがシュティラーを呼び止め、フォルマーの最期の様子を伝えようとした次の瞬間、ラウゼは忽然と姿を消してしまった。さらに、ラウゼの存在自 体、シュティラー以外の皆の記憶から消えてしまう…。
ファスビンダー・ミーツ・サイエンスフィクション
70年代初頭に西ドイツで作られた、幻のSF映画
『2001年 宇宙の旅』、『惑星ソラリス』、『ブレードランナー』…映画史に輝くSF映画の傑作。その歴史に連なる先鋭的なSF作品が70年代初めに西ドイツで作られていた。そこに描かれたヴァーチャルリアリティーによる多層世界は、『マトリックス』『インセプション』に先駆ける。監督はニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。37年の短い生涯に、様々なジャンルの40本を超える映像作品を遺した鬼才だ。そんなファスビンダーが発表した唯一のSF映画が『あやつり糸の世界』である。
本作は特殊撮影や大掛かりなセットを用いることもなく、鏡を多用した画面設計、俳優の人工的な演技、規制楽曲のユニークな使用などで異世界の感覚を生み出 すことに成功している。鋭敏な時代感覚と普遍的な主題で社会を挑発し続けたファスビンダーが、「模造の世界」を鮮烈に解き放つ。ゴダールの異色SF『アル ファヴィル』の主役を演じたエディ・コンスタンティーヌが特別出演していることにも注目だ。
上映作品によりタイムテーブルが異なりますので、週により開館・閉館時間は異なります。