早稲田散歩 vol.1【早稲田キャンパスぐるっと1周】
早稲田散歩 vol.1 【早稲田キャンパスぐるっと1周】
皆さんはじめまして!早稲田大学文化推進学生アドバイザーの田巻です。
この「早稲田散歩」では、早稲田大学周辺地域の見所とお散歩ルートをご紹介します。案内役は早稲田大学公式キャラクター・ワセダベアです。
第1回は“早稲田キャンパスぐるっと1周”。
大学構内は基本的に誰でも入ることができ、しかも早稲田キャンパスには入場無料の施設が3つもあるので遊び場に最適です!
東西線早稲田駅から一番近い、南門からスタートしてみましょう。立て看板がたくさん並んでいます。南門右手には、3月下旬には散ってしまう早咲きの桜、通称「バカ桜」があります。咲いた様子はジモアfacebookに投稿されている定期観測をご覧ください!
桜の木の脇にのびる細道を進んでいきます。緑に囲まれ落ち着いた雰囲気です。
この辺りには朝鮮由来の石像が数多く置かれているのが特徴で、2号館入り口に左右に置かれている石羊はフォトスポットにもなります。ワセダベアは…角帽をかじられている!?
細道を抜けると會津八一記念博物館の正面玄関が見えてきます。青銅の扉には八芒星(八角の星形)がデザインされています。
八芒星の中央部に刻まれている円は太陽を表しています。周りには唐草や雲水が滑らかに彫られており、星や貝殻も見られます。目の前が駐車場ということもあり見落としがちかもしれませんが、一見の価値ありです。
この建物はかつて図書館として利用されていましたが、1998年から會津八一記念博物館として無料で一般公開されてきました。つまり今年は開館20周年!常設展に加え、企画展も頻繁に開催されていますので、是非足を運んでみてください。
會津八一記念博物館斜め向かいの1号館には、今年3月20日から「早稲田大学歴史館」がオープンしたのでそちらも要チェックです!テーマ別の展示や映像ブースがあるほか、カフェやグッズショップも併設されています。はじめて早稲田に来た方も、早稲田をよく知る方も、皆さん楽しめると思います。
さて、左に曲がって緩やかな坂を登ると、正面に見えてくるのは早稲田のシンボルのひとつ、大隈重信全身像です。右側には高田早苗像が鎮座しています。二人とも早稲田大学創設に尽力した人物です。角帽とガウンを身につけ、キリッとした表情でおられます。
この大隈銅像、実は2代目。初代の銅像は大礼服を身にまとった姿で、天皇に謁見する際の格好だったため、“政治家”の側面が強く出ていました。現在は大隈講堂の回廊に置かれており、大隈ガーデンハウスへの道すがら遠目に見ることが出来ます。
次に右に曲がり3号館と7号館の間を直進すると、つきあたりに坪内博士記念演劇博物館、通称エンパクがあります。
この博物館も入場無料で、半年の休館を経て今年3月23日からリニューアルオープンしました。エンパクはアジア唯一の演劇・映像専門総合博物館として今年で開館90周年を迎えます。展示内容を一新し、特別展や豪華なゲストを招いての講演会が行われます。演劇好きの方は要チェックです‼︎
またエンパク前にある坪内逍遙胸像と握手すると受験に合格するという噂があり、時々お供え物が置かれていることもあります。
次に、左折して6号館の石のアーチをくぐり、右折。北門に向かって進んでいきます。この道は秋になると銀杏並木になります。また入試期間直前になると仮設トイレが設置されます。初めて見たときは驚きましたが、早稲田ならではの取り組みだと思いました。
北門を出て少し右手に進み、22号館の手前で右に曲がります。途中正面に見えてくる白い地上3階建ての建物は、演劇博物館の裏側です。赤い屋根と中央部の出っ張りが特長です。
表側とはまた雰囲気が異なりますね!なお、奥の高い建物は2014年に竣工した3号館です。
そのまま道に従って早稲田キャンパスの塀沿いをどんどん歩きます。
東門の脇に出たら観音寺の入り口でちょっと立ち止まってみましょう。キャンパスの木の横、少し上の方を見てみると…緑色で縁取られた逆三角形が葡萄の房のように連なったものが目に入ります。
実はこれ鳩小屋なんです!
かつて校舎の建て替えにより寝床を失った鳩のために設けられたそうです。早稲田生と鳩の素敵なエピソードですね…
Y字路に出ると左前方にはUni.Shop&Cafe125があります。ここでは大学公式グッズが購入できたり、美味しいドリンクやケーキを食べたりすることができます。一休みするのにオススメです。右前方には薄ピンクと白の色遣いがかわいらしい小屋があります。これは旧大隈邸の門衛所だった建物で、早稲田大学で最も古い建築物です。道路に面した出窓の中にはワセダベアが!キャンパスを訪れる人たちを見ているようですね。
最後はやはり大隈講堂!正式名称は大隈記念講堂といい、国の重要文化財に指定されています。
時計台は大隈重信の「人生125歳」説にちなんで125尺(約38m)の高さ。時計台の鐘は1日のうち、8時、9時、12時、16時、20時、21時の6回鳴ります。大小4つの鐘による綺麗に響く音は、ウェスト・ミンスター寺院と同じ音色だそうですよ。
第1回はここまで。所要時間はお散歩だけなら30分ほどです。うららかな春の日のウォーキングにいかがでしょうか。
今回のルートを参考に、お気軽に早稲田キャンパスに足を運んでみてくださいね。
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會津八一記念博物館
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田キャンパス2号館
Tel:03-5286-3835
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
企画展示室は、會津八一記念博物館主催展示の会期中のみ金曜は18:00まで開室(入室は17:30まで)
休館日:日曜・祝日・大学が定めた休日
入館料 :無料
早稲田大学歴史館
〒169-8050
東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学 早稲田キャンパス1号館1階
開館時間:10:00~17:00(月曜~日曜)
※カフェやショップの営業時間は、上記と異なる場合があります。
休館日:祝日、毎月第1・第3水曜、夏季・冬季・春季休業期間の土・日曜、一斉休業期間、臨時の休業日
※ただし次の日は開館:入学・卒業式、オープンキャンパス、ホームカミングデー、早稲田祭、入試期間、授業を行う祝日
入館料:無料
坪内博士記念演劇博物館
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
TEL:03-5286-1829
開館時間:(本館カウンター・展示室)10:00~17:00(火・金曜日は19:00まで)
休館日:大学の臨時休業日
入館料:無料