戦争伝聞記 −母の原爆と父の特攻と僕−【書籍紹介】
「戦争伝聞記 -母の原爆と父の特攻隊と僕- 」
相葉 宏二 著
<はじめに>
著者は戦後生まれですが、母親が長崎で原爆に会いました。父親は海軍で特攻隊に入り、終戦で危うく生き残った結果として、著者が生まれました。また著者は7歳から11歳までシンガポールで家族とともに暮らし、そこで日本軍の爪痕を見ます。それらの経験を経て、著者が人生を通じて考えてきたことが、世界との関わりのある読者にとって重要な示唆があるものと信じ、恥ずかしさを忍んで、この短編を実名で世に問うことにしました。
本短編は、これだけ読んでもらって、十分に興味深く楽しんでいただける読み切りのものです。また同時に私の歴史シリーズ三部作の「番外編」でもあります。これを読めば「シリーズ:教科書に書けない歴史(三部作)」をなぜ著者が上梓するようになったのかもわかります。
「歴史」がマクロの事象を扱うのに対し、本短編は歴史の中の個人たちの「私的な記憶」を扱うミクロのものであり、また伝聞や古い記憶に基づくことが含まれるため、後に調べたことを除く部分は、真実性が必ずしも保証されないものです。しかし著者にとっては「相葉家の戦争の記録」そのものなのです。
※著書:「はじめに」より抜粋
◎言語:日本語版 / 英語版 / 中国語(簡体字)/ 中国語(繁体字)
■スマッシュワーズ ※中国語版(繁体字 / 簡体字)
相葉 宏二
早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授
著者略歴
1954年兵庫県神戸市生まれ。東京を経て、61年から64年までシンガポール在住。(初期はイギリスの自治領、63年にマレーシア連邦に参加)小学5年で帰国、兵庫県芦屋市立岩園小学校(たまたま一年先輩が小池百合子東京都知事)、山手中学校を経て、兵庫県立神戸高校卒。76年、東大法学部卒。(中高大すべてたまたま先輩だったのが60年安保で亡くなった樺美智子)82年、ハーバード大学ビジネススクール、MBA。
太陽神戸銀行(現三井住友銀行)を経て、ボストン コンサルティング グループで(1982-93)経営戦略コンサルティングを行う。東京事務所、デュッセルドルフ事務所(1989-90、東西ドイツ融合の年)勤務。本社パートナー兼、東京事務所ヴァイスプレジデント(現在の「パートナー&マネージング・ディレクター」)を経て、大阪国際大学助教授、教授。2002年より早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。
著者の父方の祖父は満州鉄道勤務(本籍は宮崎県都城市)。父親は満州の新京(現瀋陽)生まれ、大連高等商業学校卒。短い横浜正金銀行大連支店勤務を経て、青島で海軍に入る。彗星(爆撃機)に乗り、特攻隊の生き残りとなる。母方の祖父は三菱重工長崎造船所勤務、母親は横浜正金銀行長崎支店勤務時に原子爆弾に被爆するが運良く生き残る。戦後二人は東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)長崎支店で出会う。
社外活動:
株式会社 アプリックス、社外監査役、2006-07
日本CFO協会理事、2000-15
日本CFO協会顧問、2015-17
株式会社ドリーム・インキュベータ、社外監査役2006-11、社外取締役2011-14、社外監査役2014-16