【早稲田松竹】11/23(金) オールナイト上映 『鉄西区』全三部
鉄西区
Tie Xi Qu/West of Tracks
(1999-2003年 中国 545分 ブルーレイ)
第一部:工場|240分
第二部:街|175分
第三部:鉄路|130分
[途中休憩あり]
■監督・撮影・編集 ワン・ビン
■2003年山形国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ/2002年リスボン国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ/2003年マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ/2003年ナント三大陸映画祭ドキュメンタリー部門最高賞
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日本占領中の満州・奉天に設立され、のちに中国の重要な重工業地帯となるも、20世紀の終焉とともに斜陽を迎える瀋陽の鉄西区。しかし開放経済の波にのれず、歴史ある工業地帯は廃れ、労働者たちは仕事も住まいも失っていく。
ひとつの時代の衰退という叙事詩を、小さなデジタルカメラで撮影し、9時間を超える全3部作で完成させ、世界の度肝を抜いたとてつもない傑作。2003年山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞。
第一部:工場
衰退する鉄西区の3つの工場を記録する。事故や鉛中毒の危険をも受け入れて働いてきたが、いまや閉鎖が近い工場で暇をもてあます労働者や、工場の民営化に頭を悩ます管理陣らが描かれる。
第二部:街
鉄西区の労働者住宅に暮らす10代の若者たちを中心に、立ち退きを迫られる街の人々を描く。周囲の大人が生活の不安に暗い毎日を送る中、若者たちは各々に悩み、明日を憂い、それでも青春を生きる。
第三部:鉄路
鉄西区の工場を結び、かつて多忙を極めながら、今では役目を終えた鉄路。カメラは、やがてその鉄路の傍で石炭や鉄くず拾いをして生計をたてている父と息子を捉える。不意に訪れる感動的な瞬間が記録されている。